― 青ヶ島の火山の地熱蒸気:ひんぎゃ―
無味無臭の水蒸気が製塩を可能に
火山の力で作りあげる「ひんぎゃの塩」。
青ヶ島の「ひんぎゃ」は稀有な地熱蒸気
ひんぎゃの地熱蒸気で温まった海水は約60度低温でゆっくりじっくり濃縮します。
ひんぎゃの塩作りは大地の自然エネルギーと人間との共同作業です。
塩の乾燥もひんぎゃ
13日かけて結晶化させ6日後に釜上げ
にがり水分を落としたあとひんぎゃの熱で4日間乾燥
海水と塩にそわせる熱はひんぎゃの熱だけです
「ひんぎゃの塩」と他の塩はどう違う?
ひんぎゃの塩の成分は他の塩と比べ
マグネシウムとカルシウムが多いのが特徴
地熱蒸気の製塩は手間と時間がかかりますが
海水や塩につよい負荷はかかりません
海本来に近い味わいを楽しむことができます。
1. 海水取水
太平洋の黒潮の海水を汲み上げます。
2. 海水注入
海水タンクから釜へ移動する海水は、ろ過機を通って注入されるようになっています。
3. 結晶化
海水から13日目結晶化が始まります。水面で結晶になり釜の底に沈んで塩の珊瑚のように底にはりついていきます。
4. 釜上げ
6日後にがりの量がほどよくなったところで釜上げします。
5. 脱水
釜上げ後の塩は遠心分離機でにがり水分を落とします。
6. 塩の乾燥
こちらも地熱蒸気で4日間乾燥します。
7. ふるい
結晶の大きな粒と小さな粒を分けます。
8. ふんさい
ふるいの上の大きな結晶の粒は粉砕機ですりつぶしふるいの下に落ちた塩とブレンド。
9. 不純物チェック
塩をかき混ぜてはひっくり返して削ぐまた混ぜるを繰り返し塩の中から木屑や小さな砂を見つけては取り除きます。塩の状態によって1回のチェックにかかる時間も大きく変わります。
10. 袋詰め
手作業で袋に塩を入れ重さを調整脱気密封します。
11. 検品
密封された袋を叩いて伸ばしひとつひとつ検品。アウトになったものは、切りさばいて、再び不純物チェックへ。
12. ラベル貼り
ひとつひとつ手で貼って真心こめて封筒に入れ商品が出来あがります。
※現在新型コロナ(COVID-19)対策として手洗いマスクの強化を実施しております